Hatena Design Hourで再確認。デザインにはコンセプトと指針が重要。

Hatena Design Hour in Kyoto
Hatenaより

Hatena Design Hour #2 in Kyotoに行ってきました。このイベントの趣旨は「デザインを見て、デザインを学ぶ」こと。なので、デザイナー目線でのWebサービスの開発経緯や概要、デザインの考え方といった話が主です。で、スピーカーの皆さんが共通してプレゼン内でお話しされていたのがコンセプト設計デザイン指針についてです。自分もデザイナーの端くれとして、これらを重要視しているだけに貴重な時間となりました。

公式サイト - Hatena Design Hour #2 in Kyoto
以下は、今回のイベント内容を自分なりに解釈して書いたレポートです。

コンセプトの重要性

偶発的に生まれるものもあるかもしれません。でも大半は「何のためにするのか」が前提となっていて、これを明確にするのがコンセプト設計です。

例えば、はてなブログであれば、「140文字じゃあ人生やポエムは語れない、長文はもっと評価されるべきだ」という問題提起から、やっぱりブログだよねとなり、「使いやすいブログサービスをローンチする」という目的へとなっていきます。

プレゼンタイトルこそ、「なぜ、こんなご時世にブログサービスを作っているのか」でしたが、実際は、「こんなご時世だからこそ、ブログサービスなんだよ!」と解釈できました。(← 個人の主観ですよ)

で、はてなブログには類似サービスのはてなダイアリーがあるので、こことの差別化もコンセプトに盛り込む必要があります。
本音ははてなブログに完全移行させたいんじゃないかと思う。でも根付よいファンや移行の手間を煩わしく感じる人も多く、促す程度に留めているのが実状かも。

次にターゲティングで、誰が使うサービス、もしくは、誰に使ってもらいたいサービスなのかを明確にすること。はてなブログでは、企業のオウンドメディア乱立やサードブロガーといった時代の流れもしっかり考慮されていました。

こうしてコンセプトが整っていき、それをどう表現するのかという時にキーになるのがデザイン指針です。

デザイン指針の重要性

自分はMackerel(マカレル)のデザイナーさんの話が面白くて懇親会でもいろいろ聞きました。

Mackerel(マカレル)

これはサーバ管理を楽にするエンジニア向けのサービスです。シンプルさとわかりやすさ、モダンなかっこよさ、価値観といった指針で正式リリースまでは1人でデザインされたそうです。
特にわかりやすさの一つとして、「色を情報として扱うこと」を挙げられていました。

「なるほど、じゃあ色の与える印象を踏まえて実践してみるか」という単純に色に意味を持たせるといいよ的なテクニックではなく、デザインとして採用するには全てのデザイン指針を踏まえて判断しないといけません。

例えば、すでに多色なデザインに意味をもたせた色を付加すると「わかりやすさ」は無くなります。色付けたけど、統一感なくなってダサくなったとかもアウトです。なので、デザイン指針はアイデアを合理的に判断するためのもので、実装するには全て満たすことが重要となります。

詳細に明文化するべきか

こう書くと、デザインについてガイドラインなどを用いて詳細に定義化するべきなのかと思うかもしれません。これについては、アートディレクションのパートで興味深いコメントをされていて、ニュアンスは以下のような感じ。

「コンパクトだから敢えて言語化しない。それよりもアウトプットしやすい環境を確保する。」

小規模の人数構成だから可能なことかもしれませんが、一定の自由度が与えられた方がアイデアが出やすいかもしれません。そして、アウトプットを促すために、チャットツールやグループウェアを活用してデザインレビューと相談(レビューのライト版)がいつでも行えるようにしておくようです。

奇抜な指針でなくてもよい

今回のプレゼンの中で登場した各サービスごとの指針はどれも当たり前のことでした。例えば「直感的な美しさ」や「普通」というものもありました。指針は向かうべき方向を示す大方針なので、理解しやすいものであることが必須。
なので、「前衛的でプリミティブであること」みたいなのはだめ。昔、まさにこれを言われて「それなんやねん、どういうことやねん」と思い、さらに詳しく聞けば聞くほどちんぷんかんぷんでした。なので、全員が理解できる言葉で表現するのが大事。


今回はこのイベントで聞いた内容に自分自身の解釈を交えて書きました。なので、間違った解釈や誤解もあるかもしれませんが、全体を通して感じたことはタイトル通りコンセプト設計とデザイン指針の重要性です。
ユーザーが得られる体験を軸にサービス設計するという話もあったのですが、「これ使ってみたい」と自分が思えるものであることも大事。

で、最後に、はてなの採用に興味ある人は気合を入れてポートフォリオを作成しましょう。さらに、グラフィック力もあると尚良しらしいです。お酒は少し入っていましたが、確かにこの耳で聞きましたよ。

以上、個人的な感想文を最後までご覧いただきありがとうございました。
そして、はてなの皆さん、有意義なイベントをありがとうございました。次回があればまた参加したいです。


ろくぜうどんさんが、私よりも全体の流れやテーマが理解しやすい「Hatena Design Hour #2に参加して学んだこと」という秀逸なレポートを書いておられます。私の記事は癖が強いらしいので、こちらの記事もご覧頂く方がよろしいかと…。

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